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Shop NEWS BLOG

2022/10/25 04:52

【NOS最良品】1.3キャブ・INJ用 ディストリビューターキャップが入荷しました。



1990年代後半に世界から消えてしまった当時のルーカス製デスキャップが帰ってきました。
何故あんなに急に無くなったのかも謎がとけた気がします。



ルーカス社が自社工場でデスキャップ(LUCAS刻印入り)の製造をストップしてUNI-PARTやSTANDARD系の工場で作らせるようになったのがちょうどその頃でした。箱だけ緑のLUCASパッケージのものやユニパートの第二世代(後期)がそれにあたります。



この65D用のキャップは実はROVER MINIだけでなくほかの車種にも使われていました。MGメトロはもちろんのことオースチン系のMaestroをはじめとする中小型車の一部や業務用のエンジン、さらには英FORDの中小型車などにも。
そのなかでもLEYLANDトラックと業務用エンジン車両は当時としては大きなメーカーの保守・メンテナンスを長期的に請け負っていたのが親会社となっていたオランダ起源のDAF/レイランドトラック社でした。
当時の最終ロットと思われる数千個のデスキャップはほとんどがこの業務メンテナンスのためにDAF/レイランド社に買い占められたと思われます。


時は20年以上が過ぎて、近年の話ですが。このGDC156タイプのデスキャップを作っていた工場メーカーにはいくつかの型があり、モウルドごとにどのメーカーに納めるかが決まっています。たとえばA1~A10の型は現在のLUCAS(ネーミング)社へ、B1~B7は例えば安いキャップを大量リクエストしてくるi社へ、C1~C5の型は大量ではないが品質重視で公差少なめの要望のF社へ納める。みたいな感じです。(あくまでも例えですのであしからず!)もちろんこういう工場ファクトリーがいくつかはあって、逆にL社、i社、F社側も二社ほどを天秤にかけて使います。あと万が一にストライキが長引いた場合の危機管理のひとつにもなっています。


話はそれましたが(^^; 当社で販売していたアフター最良品はD1~D3という少量ロットの型で作られていましたが、年々型が劣化していきついには3つとも型が不良となってしまいました。そのため最終入荷品にi社やL社のものと同じものが送られてくるようになったため、やむをえずそれらは返品し、F社の良品をとりよせてつないでいました・・・が遂にF社の型もほぼ消耗償却してしまい生産中止となってしまいました(T_T)


話がながくなりましたが(^^; 20年の時をこえて当時ほど大量ではないですが古い業務車両などが次第にその勤めを終える時期をむかえたのがここ数年の話です。
最終残ったNOSのディストリビューターキャップは昨年くらいから少しずつ放出されはじめて世界にむけてバラバラに販売され始めました。当社でもある時は20個、ある時は40個くらいなど入手して良品としてつなげることができましたが、世界中にむけてあちこちの国に売られていく以上、そのうち無くなっていくのは確実でした。

~中略~心強い仲間のネットワークなどもあり・・・(長いので略します T_T)数か月の期間をかけてのこりのストックを日本にできれば全部売ってもらえるように根強く交渉に交渉をかさねて・・・ついに買い受けることができました! 事情があって具体的にどれくらいとはお伝え出来ませんが・・・おそらく「そのうちアフター品のなかで良い製品ができるであろう」頃までは・・・当社の供給先のプロショップへと通販顧客様に限れば十分くらいの量は確保しました。
ディストリビューターはまさしく電気回路の軸であり、修理の要なパーツです。ぜひメンテナンス時には長く調子よく走れる部品を上手につかってメンテナンスをしてあげてください。きっと良い走りをしてくれますよ(^^